香箱・香道具 これがほんまもんの香箱だ!
香を焚く習慣は古代から発達しているが、室町時代三条西実隆らによって香道として確立され、江戸時代後水尾天皇の代にその最盛期を迎えたとされる。この時期多くの香人が輩出し、豪華な香道具が制作された。大名婚礼調度にはもちろん、中流以上の嫁入道具 にもこの道具一式は加えられたという。香盆・香箱・香炉・焚殻入などの優品は単独でも伝存するが、香道具一組が箱に納められるセットは、江戸時代の漆芸の粋をみせるものの一つであろう。
箱の内には香火箸、羽盍、灰押、蜥、香箸、香匙、銀葉苺等の七つ道具をはじめ、香筋建、聞香炉一対、重香合、香合、本香盤、香包、香盆、香割道具、畳紙等が納められており、それぞれ同意匠の蒔絵がなされている。
その他の材は吟味され、銀細工・香包などには名画工の極彩色の花鳥画などが描かれる。
(『漆工』(近世編) 灰野昭郎 編集 より )
詳しくは
Wikipedia「香道」の項などご覧ください。

京都国立博物館所蔵香箱・内容品

霊鑑寺所蔵香箱・内容品